今シーズンも恒例となりました、松山良三氏をお招きして、
2014 AUTUM-WINTER COLLECTION のオーダー受注会を開催します。
豊富な生地見本の中から、シャツをはじめジャケット・スーツ・コートを
お客様ひとりひとりのお好みや体型にあわせておつくりいただけます。
秋冬ならではのジャケットスタイルはいかがでしょうか?
9月6日(土)15:00−18:00
9月7日(日)13:00ー18:00
生地の種類:ロロ・ピアーナ、ドラッパーズ、ドーメル、カチョッポリetc...
納期:約6週間
中心価格:スーツ ¥153,000+消費税
ジャケット ¥112,200+消費税
コート ¥144,000+消費税
生地により価格が異なります
今回は、普段あまり触れることのないATTIRE(アタイア)の
コダワリの使用・縫製について少しお話したいと思います。
●胸ポケット
普通のポケットは、縫い付けと折り返し部分が直角になっています。
ストレートに折り返すだけなら簡単ですが、角の部分を丸く仕立て、
縫い付けと折り返しのラインもゆるやかなカーブをつけています。
これをバルカポケットと呼びます。胸元が柔らかく優しい表情を見せます。
●フラワーホール
ゴージの角度に沿って開けられたラペルの飾り穴。
今では単なる飾りとなったために眠り穴などとも言われますが、
かつてはこの穴に生花を挿したことからフラワーホールと呼ばれています。
下襟の裏には昔ながらの花を固定するためのループが付けられています。
●D管
ポケットの端は通常縁の部分を直線にかがって止めますが、これをD字型にかがります。
無骨に止めるよりも味が出ますし、何より力がかかった時に分散され補強の役目をはたします。
●オリジナルの釦
左がお椀型のフロントボタンで、右がパンツ用の平坦なボタン
釦を手付するためにミシンの針が通らない小さな穴のオリジナル釦を作成しています。
更に上着のフロント用は使いやすいお椀型、パンツは当たりにくい様に平坦な型に変えています。
●衿作り、殺し衿
もっとも拘っているのが衿作りです。
なぜなら、襟や肩など服の中にはさまざまな曲線があります。
その曲線に、生地の目をいかに沿わせられるかが着心地の良さを決めるからです。
殺し襟とは、首筋にフィットさせる為の技法で、衿の曲がった線に沿って地の目を曲げていきます。
アイロンでしっかりと生地を抑えながら、地の目をラインに揃えていきます。
この技法で衿をつくると衿元が馴染み、首の曲線に沿って自然な衿に仕上がります。
他にもまだまだ沢山のコダワリが満載です。
こういった細かいディテールや縫製技術の積み重ねが、
美しいシルエットと最高の着心地を作り出すのです。
是非この機会にお試しになってみてはいかがでしょうか。
尚、こちらのイベントは完全予約制となっております。
ご希望の方は事前にアポイントのご連絡をお願いします。
TEL 0172-34-0400 (担当:奈良)