クロケット&ジョーンズは1879年、ジェームズ・クロケットと
その義兄弟であるチャールズ・ジョーンズの2人によって創設されました。
創業地は靴産業の聖地として名高い、英国ノーザンプトン。
当時、手製靴を製作していた職人たちが寄り集まって機械を導入し、
靴製造のための小さな工場を営み始めていました。
クロケット&ジョーンズ社も、そんな黎明期の靴工場の一つとして
産声を上げました。
当初20名ほどの規模でスタートしましたが、その品質が評判を呼び、
会社は瞬く間に成長しました。
1890年台にはグッドイヤー製法のための機械を導入し、その後新しい工場も
設立するなどしてさらに生産力を拡充していきました。
1920年代に入ると1000人を超える従業員を擁し、週に1万5000足を生産、
第二次大戦中には、1000万足もの靴を軍のために製造したそうです。
こうして大成長を遂げた「靴工場」が、「靴ブランド」としての歴史を
スタートしたのは、1977年、現社長のジョナサン・ジョーンズの就任に端を発します。
ジョナサンは自社をリブランディングし、高品質な靴つくりに焦点を当てた経営を行いまいした。
その結果、それまではOEM主体の黒子であった同社が「クロケット&ジョーンズ」という
ブランドとして認知されていったのです。
現在は様々な超一流ブランドの靴製造を請け負う一方、各セレクトショップの別注や
自社ブランドの靴作りにも盛んに取り組んでいます。
そんなクロケット&ジョーンズを代表するモデル、
そしてクロケット&ジョーンズのチャッカーブーツ代表といえば
このチャートシーです。
ジャケパンからカジュアルまでこなせる汎用性の高いチャッカーブーツは、
ポロ競技用に開発されたのが起源と言われています。
チャートシーはメインコレクションと呼ばれる通常ラインに属しています。
ラストはラウンドトウの「224」。
1960年代からおよそ50年間、木型やデザインを変更することなく現在に至っています。
堅牢な作りは健在。
出し縫い糸ひとつとっても、質実剛健な靴作りが伺えます。
ライニングは上質なカーフスキン。
足入れは極めて柔らかで、履き心地の良さをいっそう引き立てています。
やや高めにとられた甲からラウンドしたつま先へのラインは
非常にバランスが良好。
野暮ったくなく硬すぎない、絶妙なフォルムも傑作と呼ばれる所以です。
Crockett&Jones Chertsey Dark Brown Suede ¥67000+tax
ポッテリし過ぎず、シャープ過ぎでもない絶妙なシルエットは、
オン&オフ問わずコーディネート性が高く、長期の外出時にも頼りになる一足です。
ブーツというと、秋冬をイメージされる方も多いと思いますが、
チャッカーブーツのルーツはポロ競技であり、季節が限定されるデザインではありません。
50年以上続く、チャッカーブーツのマスターピースとも言える傑作を
是非手にとってご覧下さい。
<定休日のお知らせ。>
6月の定休日は
6/11 (木)
6/18 (木)
となっております。
ご不便お掛けしますが、よろしくお願い致します。