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JUGEMテーマ:ファッション
5月31日のブログでは、「JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)」の歴史について
触れてみましたが、今回はそのクオリティについてお話してみたいと思います。
まずは、靴の履き心地と全体のフォルムを大きく左右する「LAST(ラスト)」、
木型についてです。
ジョセフチーニーには、じつに沢山のラストが存在します。
2011年に125周年を記念して開発された「125」や、
日本国内展開では最も古い1969年に制作された歴史のあるラスト「4436」。
1996年に現在のファクトリー設立100周年を記念して制作されたラスト「1886」など
様々なラストを抱えています。
その中で、今回セレクトしたのはラスト「6184」です。
1974年に開発された「6184」は、ジョセフチーニーがアメリカ市場向けに生産していたライン
「Royal Tweed」に採用されていたラストです。
自然な丸みを帯び、バランスの良い普遍的なセミスクエアトゥは、
古き良き英国シューズの王道スタイルです。
Eウィズ展開でドレスな雰囲気を醸し出します。
そして、最も重要なのはその生産工程です。
カッティングからファイナルポリッシュまで全ての工程をノーザンプトン州の自社工場で行い、
「PURELY MADE IN ENGLAND」を貫くジョセフチーニー。
高いスキルを持つ職人が1足8週間もの時間をかけて、160以上の工程を経て完成します。
英国伝統のグッドイヤーウェルト製法で作られるシューズは、
丈夫で履き続けるほど自分の足に馴染んできます。
この製法はアッパーとインソールをアウトソールに直接縫い付けずに、
ウェルトと呼ばれる1枚革を挟んで接合するので、ソール交換も容易に可能です。
いいものを長く大切に使い続けるという英国のライフスタイルをよく表すプロダクトです。
最後に、アッパーの素材にも触れておきましょう。
今はなき、150年の歴史に幕を閉じたボックスカーフの名タンナー「カール・フロイデンベルグ」。
その伝統と技術を継承し、高品質なカーフレザーを生産しているドイツのタンナー
「ウィンハイマー社」のカーフレザーをジョセフチーニーでは使用しています。
「ウィンハイマー社」のカーフレザーは良質なカーフレザーの産地で知られている、
アルペン地方の原皮のみを用いて作られています。
またこのタンナーを代表するボックスカーフは、
オリジナルである「カール・フロイデンベルグ」の方法と技術で製造されており、
使い込むことで馴染んでくる柔らかさと落ち着いた光沢が魅力です。
これらのことから、いかにジョセフチーニーの靴がコストパフォーマンスに優れているか
お分かり頂けたと思います。
そして、今回取り扱いを開始した3型をあらためてご紹介します。
「GEOFFREY」
「ROGER」
「FRANCIS」
もちろんラストは「6184」、アッパーは「ウィンハイマー社」のカーフレザーで、
価格は全て¥59,000(税抜)です。
正統派の英国靴の履き心地をぜひお確かめ下さい。